庭に出るたびに、いろいろな発見があります。
いつの間にか花が咲いていたり、枯れていたり。
実がなっていたり、地面から小さな小さな木の子供が顔をのぞかせていたり。
ギョッとするような大きさの青虫が木の幹をゆっくり這っていたり。
出しっぱなしにしていた植木鉢がいい感じに苔むしてきたり、いつの間にか植物が生長していたり。
嬉しい発見。悲しい発見。わくわくする発見。気がめいる発見。愉しい発見。
庭はたくさんの発見であふれています。
そんな発見の積み重ねで、日々の生活はより楽しく、豊かで、小さな喜びにあふれたものになるでしょう。
わたしは、そう願っています。
「庭」という言葉からは、広い敷地に色んな木や、色とりどりの草花が植えてあって、、、
という空間をイメージします。
「庭」ってなんでしょうか?
あらためて「庭」という空間を考えてみたとき、
それは生命の豊かさを感じたり、またその感じが表現された場ではないかと、私は思えるのです。
そう考えると、一般的な庭のイメージを超えて、なんだか暮らしのそこここに庭が存在している気分になりませんか?
そう、草木が育ち、変化するのを見ることができる空間、小さな植木鉢ひとつでも、私の庭なのです。
さあ、どんなお庭をつくりましょうか?
「庭をつくろう」と決めると、どんなデザインにしようか?とか、どんな木を植えようかな?
などなど、あれこれと考えたり、Instagramをチェックしたり、お友達の家の庭を見せてもらったり、
ガーデニングや樹木の本をめくってみたりされると思います。
見れば見るほど、好きだなと思うものがいろんな方向に散らばってしまって、
まとまりがつかなくなるかもしれません。流行に惑わされることもあると思います。
自分の好みを定めていくことは、
自分や家族が体験したことを再構成したり凝縮させたりする作業でもあります。
その作業を通して生まれた空間には、自分らしさがきっとにじみ出ているはずです。
さあ、どんな庭をつくりましょうか?